2015年10月6日火曜日

シンママくつろぎカフェ~シンママ支援のプロにきく「こんなとき、どうする?」を実施しました


 
 女性のための街かど相談室ここ・からサロン共同代表である中野冬実さんを講師に迎え、シンママくつろぎカフェを実施しました。中野さんは、1985年に母子家庭の当事者団体設立し、大阪府母子家庭等自立促進計画策定委員(自立促進計画関係者会議委員)、大阪市母子家庭等自立支援推進委員会(ひとり親家庭等自立支援推進委員会)オブザーバー等を務められました。現在は、大学のハラスメント相談員、自治体での女性のチャレンジ相談員、NPO法人あっとすくーる(ひとり親家庭の子どもたちへの学習支援団体)理事として活動されています。

 

当日はシングルマザー、これから離婚を考えている人、シングルマザー経験者の15人が出席されました。

まず中野さんより「シングルマザーの置かれた状況は増々厳しくなっているが、一番役に立つのは、互いの助け合い、ネットワークやつながりとだ思います。困っていることは、人それぞれちがいますが、共通点もあるのでワークショップのなかで考えていきましょう」とお話がありました。

 

3つのグループに別れてワークショップを進めました。まず「今、困っていること、悩んでいること」を付箋に書いて模造紙に貼り、自分が書いた内容について説明しあいました。それから付箋に書いた内容を「仕事」「子ども」「お金」「健康」「自分の気持ち」「周りの人への対応」「父親」等に分類し、グループの代表が発表しました。

みなさんの悩みに中野さんからアドバイスがありました。

一例をあげると…

「お金は確かに大変です。覚悟はいりますが、でもなんとかなるものです。奨学金は母子寡婦福祉会、学生支援機構等に相談しましょう。老後のために年金はかけましょう。無理な場合は未納のままにしないで、国民年金保険料免除・納付猶予制度の手続きをしてください」

「欧米では当たり前のステップファミリー(子連れで再婚し新しい家庭をつくる)への理解も、日本ではまだ進んでいません。子連れの再婚は不安かもしれません。ひとり親家庭もステップファミリーも、家庭は自分でつくっていくものです。『こうでなくてはならない』と既成の概念に縛られる必要はありません。子どもと話し合って新しい家庭像(グループ)をつくっていけばいいと思います」

「子どもにパパは?と聞かれたら、正直に答えた方がいいように思います。後でつじつまがあわなくなると自分もつらいし、自分にウソをつかない方がいいのではないでしょうか。周りの人がいろいろ聞いてくることもあるでしょう。その場合も無理して言う必要はありませんが、事情を話して身近な人とSOSを出せる関係づくり、一緒に考える関係づくりができるといいと思います」

「公的支援はしっかり活用してください。困ったことがあったら一人で悩まず、よりそいホットライン(TEL.0120-279-338)へ相談してください。生活困窮者自立支援法によってシングルマザーへの就労支援、子どもの学習支援も進んでいます。困ったときにどこが助けてくれるか、日頃から情報収集しておきましょう」

すてっぷ登録団体の「シングルマザーのびやかネット豊中」のメンバーから、相談会やクリスマス会等の活動参加への呼び掛けもありました。

最後に中野さんは「このワークショップで悩みを共有して『自分だけじゃない』とわかってもらえたことが大事だと思います。孤立するのが一番よくないです。困ったらSOSのサインを出して誰かに助けてもらってください。サインを出せることは、力があること。これからもいろいろあると思います、泣くときもあるかもしれません、でもできるだけ子ども一緒に楽しくすごしてくださいね」と呼び掛けました。

 

◆豊中市のシングルマザー支援関連窓口

・母子父子福祉センター(TEL.06-6852-5160

・就労について…豊中市市民協働部くらし支援課(TEL.06-6858-6863

・生活支援…豊中市こども未来部(TEL.06-6858-2269

・女性のための相談室…すてっぷ(TEL.06-6844-9739

 

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